高速バスに乗るときはお覚悟を
私、現在は仕事の都合で大阪に暮らしておりますが、生まれも育ちも関東の人間です。
家族も、恋人も、家具家電その他も全てそこに置いてきたのです。
時に、無性に帰りたくなる時があるわけで。
でもおいそれと飛行機や新幹線を使えないんですね、 貧乏だから。
そんなわけで、生まれて初めて「高速バス」を利用してみましたっていうお話。
■どんなバスを選ぶべきか
今回利用したバスは安全性でも評価されております、皆々様ご存知の「ジェイアールバス」です。関東は二つ星、関西は三つ星の安全性なんですよ!…え?何が基準なんだって?
というものがございます。
私も詳しいわけではないのですが、ザーッと見た感じ 少なくとも3年間はバスの営業を行っていて 、 2年間は重大な事故を起こしておらず 、 1年間は軽微な違反もしていない 会社が申請でき、尚且つ審査にOKが入れば星認定。といった具合でしょうか。
また有効期間は2年間なので、継続的に取り組んでいる企業が星多めになっていて、三つ星は安全なのかなーと思います。
▲JRバス関東▲
まぁ今回は天下の「ジェイアールバス」ですからね。絶対はないとはいえ、安全であることに変わりはないでしょう。
■価格とバスの機能
利用したのは「中央道特急号」です。その名の通り、中央道で東京を目指すコースですね。料金に関してはネットで買う、窓口やコンビニで買う、早割り有無などで変わってきますが、私の場合 2日前のWEB決済 で5600円でした。
他のバスだと2000円台で行けてしまうのもありますが、それだと不安ですし、なによりバスの中(座席)が悲惨だったりしそうなので、いくら貧乏とはいえ最低限はこだわった結果。
▲3列シート▲
兎に角「3列シート」が譲れない条件だったんです。
新幹線みたいに2時間半。映画一本強の我慢なら私もできます。
とはいえバスの場合そうはいきません。
利用する路線により多少の前後はありますが、概ね7時間半〜9時間程度の時間を要します。
その時間、4列シートで常に隣に人がいる。しかも割りとプライベートな自分を晒し続ける、という状況だったとしたら…。
考えただけで恐ろしい…!
という訳なのでこの条件を満たし、尚且つ安全で、そこそこの値段で行けるのが「中央道特急号」という訳なのでした。
もっと探せばいくらでもあったような気がしますが、 貧乏暇無し と言いまして、あまり調べてる時間が取れなかったのです。
とはいえ、どんなに高くてもバスの中が快適になるかもしれないだけであって、到着時間は変わりません。当たり前ですが。
■高速バスってこんな感じ
出発の10分前くらいにバスが到着しますので、それまでに軽食や飲み物の買い出しなどなど済ませておきましょう。乗車の際には乗車券を見せて、席順を間違わないように座ります。(この時私の後ろで席間違ってる云々のやり取りがあった)
座席の数字がとんでもなく小さいですからね、見逃しやすいです。
▲足元に手荷物が置けるくらいのスペースはあります▲
座席にはブランケットが用意されています。大分使い古された感のあるブランケットではありますけれどもね…。
暖房は入りますが足元が冷えますから、あるのはありがたいと思います。
でも恐らく季節限定だと思いますので、暖かい時期になってくれば自分で用意する方が無難だと思います。
▲走り出したバスは、もう止まらないかもしれない▲
出発してしまえば、あとは到着を待つのみです。最初に諸注意として運転手さんからアナウンスが入ります。
特に気を付けたいのが、
『サービスエリアでの乗車確認は行っておりません。出発時刻には必ずお戻り下さい。乗車されていない場合でもバスは出発時刻を過ぎますと発車いたします。』
これですよね。これですよね!
単純に高速のSAなんかに置いていかれたらどうすれば良いのか分からないですよ!(徒歩でSAを出て、タクシーなどを使うしかないようです)
当たり前ではありますが、こういった公共の乗り物類は乗り遅れとならないよう、時間に余裕を持って行動しましょうね。
■バス旅必携だと思ったものたち
1.モバイルバッテリー
寝るという選択肢もありますが、夜行便でなければそれもなかなか難しいというか、バスのシートで流石に8時間も寝ていられないのが現実です。何をするのも限られてきますから、自ずとスマホをポチポチいじったり、動画や映画などを観て時間経過をはかる方も多いかと思います。
▲huluで時間つぶしてました▲
とはいえ、そうなると直面するのは バッテリー問題 ですよね。
特に動画のバッテリー消費たるや、筆舌に尽くし難い勢いでゴリゴリなくなっていきます。
▲家を出てから僅か5時間半で残り40%を切っている▲
今の使っている機種が特別電池持ちする機種ではないとはいえ、まだお昼になったばかり。時間としてはこれからが本番というところでこの残量は頂けません。
やることがないからこそ、持っていきましょうモバイルバッテリー。
特に私はWEB決済だったので乗車券もWEB上の画面を見せる、 WEB乗車券 だったんです。
降車の際にも提示するように言われておりましたので、 電池切れ=乗車券なし になってしまうわけで。(厳密には複数台持ちで大丈夫なんですけどね)
持っていったものの中では一番活躍したのではないかと思うくらいですね。
2.イヤホン
言わずもがな、ではございます。音楽を聴くにしろ、動画を観るにしろ、ゲームをするにしろ、外ヘ音が漏れてしまうのは他の方へ迷惑になりますからね。
個人的には音を聴くためのものというよりは、寝たい時の耳栓の代わりになったかなと思ってます。
バスの走行音は実はそれほど気にならないレベル。少なくとも私の乗ったバスはかなり静かでした。
とはいえ休憩時やそれ以外にも停車をする際にはアナウンスがよく流れます。
正直、めっちゃウルサイ。
分かってます、お仕事なんです分かってます…!でも、あえて自分だけの都合でものを語るのであれば、寝てる時は静かにしてもらいたい!
と、言う時にイヤホンがあれば多少は軽減されるのではないかな。そこに音楽を流しておけばほぼほぼ間違いないでしょう。
あ、でも休憩の時の出発時刻だけは聞こえない!なんてことが無いようにしましょうね。
3.首に巻く枕
これは私持っていないんですけれどね、とにかく長時間バスに揺られてる。同じような体勢を長く続けることに必然的になるのですが、首がとても痛くなります。もうね、寝違えたかのような首の痛さと固まり具合ですよ。
首に巻くやつ、昔体験した時にはかなり良かった印象を持っています。
時代の進歩した今、驚くべき機能を持ったものもあるかもしれません。
まぁ、今回で言えばブランケットを首に当てたりできたので必携ではなかったんですけどね!
夜行便なら、少しでも快適な睡眠をするためにもあった方が良いかもしれません。
4.食べ物
何を今更…と思われるかとしれませんが、多分これは本当に大事です。今回休憩のために停車したパーキングエリア・サービスエリアは食べ物的に充実してないトコロばかり。
いや、お食事処はあるんです。でも、短い休憩時間にそこで食べるわけにはいかないじゃないですか。やっぱり 食べ歩ける系のもの や 車内で食べられるもの が充実してると嬉しいですよね。
ところがどっこい、そういう類のものとは無縁のサービスエリアばかり。辛うじてパンやおにぎりはありますが、種類はかなり限られる…。
途中でご飯を適当に買えばいいやー、と思ってると結構な目にあいますのでご注意を!
あ、お土産モノの饅頭とかをおもむろに食べだしても面白いとは思います。
飲み物に関してはもれなく自動販売機がありますので、それはご安心を!
■まとめ
初めての高速バスでの旅となりましたが、思ってたよりは普通でした!そりゃ、乗る前は最後まで新幹線にするか悩んで、辛いだろうなという想像を巡らせていたからなんですが。
高速バスをこれから利用される方、以下について気を付けていただくと、少しは快適になるかもしれませんよ。
1.バス会社の安全性の確認
2.食べ物は事前に用意
3.休憩の時はトイレくらいですぐ戻る
3.に関しては、ずっと座りっぱなしなので歩くのも大事なんですけどね。恐らく、バスに戻るのに誘惑(食べ物とか)の多いところは休憩スポットにしてないと思います。少しふらふらっとしたら、すぐ戻るのがきっと良いでしょう。
さてさて、最近では事故などが取り沙汰されております。それも勿論ではありますが、なにより思うのは 時間的拘束がキツ過ぎる ということ。
例えば今回私の乗ったバスは5600円で約9時間の乗車時間。
新幹線なら約14000円で2時間半です。
3倍の時間をかけるかわりに3分の1の金額ですから、これならいいですし、もっと安かったらその費用対効果は大きいものとなるはずです。
とはいえ 9時間 ですからね。差し引き6時間を自由に使えたほうが、1日としては良いものになると確信してなりません。
■なので…
▲のぞみ最高▲
帰りは新幹線使いました。往復は無理!!
皆様もどうぞ、ご自身にあった移動手段で楽しいご旅行をお楽しみください。