これを機に家電量販店で買い物したくなりますように
販売員も苦しい?
ちょっと前にニュースでやってました、PCデポのお話。
元家電量販店勤めとしては、まぁ色々と思うところがあるわけで。若干乗り遅れてますけどね!
詳しい事の顛末は置いておくとして、やっぱり起きちゃったかーっていうような気持ちが湧き上がってきました。
私自身はPCデポで働いてわけではありませんし、個人的にも行ったことが一度もないのでどういうサポートの内容であったりだとか、どういう金額だとか、どういう案内がなされていただとか、身をもって体験したことはないのでよく分かりません。
しかしながら、そういったサポートという名のサービスは私が働いていた量販店でも行われておりました。
勿論私は携帯売りでしたので、スマホに対して様々な設定の代行を行うサポートが主軸となっています。
今にして思えば、スマホ出て少ししたら「Twitter設定代行 1000円」とかありましたし、それが高いなーなんて思っていたのですが、そういうことをやる側に立っていたのです。
過去に母がルーター契約してきたなんて話をしておりましたが・・・
こんなの、使用状況をヒアリングしてそれを鑑みてくれれば、ルーターなんかまかり間違っても提案しないはず、いやできないはずなんです。
でもそれは仕事です。やらなきゃ怒られるんです。そういう世界ですし、怒られたくないのは販売員も同じなのです。
ルーターもそうですが、サポートというのは求める人のためにあって、それは適切な形で提供されてこそ本当の意味でサポートだと思うのです。
足りなくてももちろんダメだし、過剰でもいけない。何をもって「丁度いい」と判断するのか、その物差しはかなり曖昧です。だからこそ、生身のスタッフがいるのです。
そんなスタッフは盲目的に一番高いサポートから案内して、数字のマジックなどを使ってあたかもサポート加入こそが得なのであるというように吹聴するのです。
そもそも冷静に考えていただきたい。
「サポート」を受けるというのに、得になるはずがないじゃないですか。
イメージ的には、1匹130円のたい焼きを4匹買おうとしたら、もう1匹買うと30円引きになってお得だから買いましょう?が近い気がします。全然違う気もします。
つまりは、何かを享受した上で更なる享受など有り得んのです。
サポートに入ると何かが安くなる、というのがあればその安くなった金額はサポート代の中に含まれています。世の中、安くなるのにはちゃんと裏があるのです。
サポートが悪いわけじゃない、むしろそれ自体を必要としている人は多いはずです。
ただそれをくいものにしているのが許せない。私はそれが嫌で仕方なかったので職を変えましたから。
私はともかく、そういう環境が嫌になって辞めていく「いい人」が勿体無いですよね。
ネットと競争だのなんだのの前に、もっと見直すべきところが沢山あるじゃないの、と思ってしまうのでした。