蒲焼けば、秋刀魚
絶品にする。
秋も深まるこの季節、食の魅力はどの季節にも負けず劣らず。
たまに食べたくなる魚。
昨今、食卓離れが深刻であると報じられたりもしていますが、だって高いんだもん。グラム平気で200円だの300円だの。半額で鳥もも肉が買えるのなら、それを買うに決まっています。なんだったら胸肉を買います。
とはいえ、やっぱり魚だって食べたい。調理がやや面倒臭かったり、後片付けが面倒だったり、それでも魚が食べたい。
だから、冒頭の写真のようにすでに調理済みのものを買ってきたりする訳です。
秋の王者とも言っていい秋刀魚です。それを蒲焼にしてしまう。蒲焼といえばうなぎのイメージが強いですが、うなぎなんか魚が高いに輪をかけて更にお高い。
貧乏人は秋刀魚の蒲焼がご馳走ってなもんです。やっぱり肉に比べたら高いし。
で、「レンジで簡単!」と謳ってはおりますが、レンチンするとどうにもこうにも食感がよろしくないのは、スーパーのうなぎも同じです。
そしてスーパーのうなぎは一手間かけて温めるとそれはそれは驚くほど美味しくなるわけで。
その方法、秋刀魚でも同じなのでしょうか。きっと同じに違いないので早速、お夕飯の秋刀魚でチャレンジです。
フライパンに買ってきた蒲焼を程よい大きさにカットして敷き詰めます。
油はいらないはずです。私の、2年前にニトリで買ったテフロンさらばした焦げ付きまくる、フライパンにもきっと油はいらないはずです。
普通の料理酒を適度な量、フライパンに注ぎ入れます。我が家には大匙や小匙といった洒落たアイテムがありませんので、なんとなくの分量ですが、多分大匙3杯くらいだと思います。
お酒を投入したら蓋をして様子を見ながら中火にかけます。水分が完全になくなってしまうとそのまま炭と化し、フライパンと一体化してしまうというのを何度やったか分かりません。
特に蒲焼のタレなんか砂糖まみれの予感なので、焦げやすいと思うんですよね。
まぁ、フライパンはもう限界なのでどうでもいいんですが、失敗するとご飯がなくなります。それが一番困るのです。
5分程度ぐつぐつやって、全体的に完全に温まったな!と自信を持って言えるタイミングで蓋をオープンし、残りの水分を適度に飛ばします。
蒲焼についていたタレが酒に溶け出して、新たなタレが生成されているので、その量がお好みの量になるまでやればいいと思われます。
(なお、秋刀魚の皮はフライパンに持っていかれたことをここにご報告します)
あとは茶碗に、ご飯をよそい!
輝くは白米の上に秋刀魚の蒲焼をオンザ!
これはもううなぎを凌駕した美味しさですよ。どう繕っても秋刀魚以外の何物でもないですが、ちゃんと身はフワフワに仕上がってます。
タレの味はもうどうしようもないんですが、ご飯がよく進む味です。1切れで1合食べれる勢い。
スーパーのうなぎと同じ手法を用いて、秋刀魚の蒲焼も大変美味しく頂くことができました。