焼きたてパンを炊飯器で!内釜パンを作るのです
石窯パン。
それは石窯で焼き上げられたパン。
このご時世では、なかなかそういったパンに出会うのは難しいですよね。
ここ最近だとパン屋さんにすら行かなくなって、パンといえば専らコンビニで買うことが多くなってしまいました。
でも、少しでも美味しいパンを食べたい。と、なぜだかそんな衝動に駆り立てられました。
しかし美味しいパンっていうのは 総じてお高い んですよねぇ・・・。
せめてなんか石窯でなくとも、それっぽいパンが・・・
石窯・・・
窯・・・
釜・・・
内釜!
■石窯パンならぬ、内釜パン
そうですよ、貧乏な我が家にだって炊飯器くらいはあるのです。そして炊飯器でケーキとかが焼けるくらいなら、パンだって焼けるはずですよね!
個人的には炊飯器はお金がないながらも結構なこだわり・・・というか、結構な金額を出して買ったつもりでいます。3合炊きなのでたかが知れてはいますけれども。
それ故になーんかパンとか焼くと釜を痛めそうとか、そもそも炊飯器壊しそうとかでちょっと嫌な感じもしていたんですが、最近になって米は鍋で炊くことがほとんどになったので、炊飯器の出番がすごく減っておりました。でも実際そうでもないらしい。プロが言うんだ、間違いないんだろう。
「さまざまな料理が作れます!」と謳った最新式の炊飯器ではなく、一般的な米炊き専用の炊飯器です。パワーに差はあるものの、ケーキが焼けない炊飯器は1つもありませんでした。また、7年以上料理し続けていますが、故障したこともありません。
炊飯器料理の注意点 [毎日のお助けレシピ] All Aboutより引用させていただいております。
なのでパンを焼くのです。ご飯もパンもケーキもおかずも炊飯器に全部お任せ。
■材料について
強力粉 多分300g
片栗粉 大さじ1杯半くらい
ドライイースト 大よそ小さじ2杯弱
バター 10g
水 180ml少々
塩 ふたつまみ
砂糖 大さじ1杯程度の気持ち
粉から作るものは分量が命ですが、我が家には大匙や小匙、はかりといった分量を測るものが米のカップしかないため、ほとんど適当です。
小麦粉はどうやら米のカップすりきりで110gくらいらしいので、その辺を参考にしてます。
本当はスキムミルクがいいんだと思うんですが、そんなの家に普段からある訳ないじゃないですか。しかも買おうっても、そんな頻繁に使うものでもなさそうなので、代わりになるのか知りませんけれども片栗粉を投入しています。
ドライイーストは適量がよく分からなかったんですが、ぶわーっと出てしまって、目分量でそれくらいいってしまったのかなと・・・。
とりあえず、「パン レシピ」で調べればいくらでも出てきますから!
■美味しいパンを作りましょう
▲粉類を混ぜます▲
まずは小麦粉、片栗粉、ドライイースト、砂糖、塩を全てお釜に入れてよく混ぜておきます。
ムラがあるとダメって書いてあったので、よく混ぜておきます。
▲バターと水をぐるぐる▲
混ざったら、溶かしたバターと水を加えて箸とかでガーッと混ぜておきます。
私は水の入れすぎが恐かったので、少しずつ加えておりましたが、分量キッチリの場合は臆することなく入れて大丈夫そうです。
全体的にまとまってきたら手でこねる作業です。
▲釜の内側も自動的に綺麗に▲
最初の手に生地がベタベタくっつくのが次第に消えていく感じが凄い好きなんですよねー。
釜の内側についてるのも巻き込むように滑らかな生地になるまでこねますこねます。
時間にしておおよそ10分もやってればそんな感じになりますので、そうなったら形を整えます。
■発酵します
▲炊飯器によっては発酵モードも▲
発酵も炊飯器が使えます。冬場は暖かい場所の確保が難しいですからね。
私の場合は炊飯器に「パン発酵モード」がありましたのでそちらを使いました。時間にして50分。
ない場合は一度保温にして、20分位したら保温を切ってそこから30〜40分ほど置いておけばOKのようです。
こね上げた生地をまるくまとめます。生地の表面を張らせるようにまるめ、反対側はつまんで閉じます。なめらかな面が表になるようにしてボールに戻しましょう。乾燥しないようにラップをかけて、暖かいところに30~40分置いて一次発酵させます。
3.発酵させる|パンを焼こう|粉料理名鑑|こむぎ粉くらぶ|知る・楽しむ|日清製粉グループより引用させていただいております。
一次発酵・・・ってことは二次発酵・・・知らんなぁ。
▲およそ2倍に▲
2倍以上は過発酵となってしまうみたいなので、適度なところを見極めて発酵を終わりにします。
目安は指を押し付けた時に、その跡がクッキリ残るくらい。
念のため、フィンガーテストをしてみましょう。人差し指にかるく強力小麦粉をまぶし、生地にさしてみましょう。指を抜いたとき、穴が小さくならないようならOK。
3.発酵させる|パンを焼こう|粉料理名鑑|こむぎ粉くらぶ|知る・楽しむ|日清製粉グループより引用させていただいております。
私の場合は生地が多少指にくっついてきたのでそれを確かめることは出来ませんでしたよ!やや失敗の予感もします…!
とりあえず焼いてみぬことには何も始まりません。最悪フライパンに流し込めば形になるのだと信じて、炊飯器の「炊飯スイッチ」を入れます!
■パンを「炊く」
▲スイッチオーン!▲
早炊きとかではなく普通炊きで、特に何も考えずに白米モードです。他になんかよろしいモードがあるのかもしれませんが、まぁ…本来は米炊く機械ですしね…何を選んでも、パンを焼くのに最適になるよう考えられてるものはないかと思ってます。
▲一回目、炊きあがり▲
炊きあがると更に大きく膨らんでいます。パンのいい匂い…というより、なんか表層が完全に生っぽい。
とりあえず、裏返してもう一度炊飯スイッチを入れてみます。
ものによっては立て続けに炊飯できないものもあるようなので、その場合は釜を一度濡れ布巾などで冷やしてから投入するとうまくいくみたいです。
続けての再加熱ができない炊飯器でも、蓋を開けて熱源を冷まし、内釜の底を濡れ布巾で冷ませばスイッチが入ります。
炊飯器料理の注意点 [毎日のお助けレシピ] All Aboutより引用させていただいております。
■「炊き」上がったパン
▲優しい色になりました▲
二度目の炊飯は早く終わる…のはすべての炊飯器標準なのかは分かりませんが、私のは大体15分くらい経ったところで炊きあがりました!
■「炊きたて」パン
▲まるでパンのようだ…▲
物凄く、パンです。
フワフワっていうよりは、もっちりとしているパンが出来上がりました。
焼きたてのパンは美味しいですね。小麦の風味がたまらんです。
いわゆる食パンのように耳が鬱陶しいということもなく、全て美味しく食べられます。
▲ジャムと共に食べればもう、もうね!▲
当然一度に全ては食べられませんので、粗熱をとったら切り分けて、ラップで包んでジップロックして冷凍しておきます。
食べるときは少しだけ解凍して、トースターで焼けばOK。ちなみに我が家はトースターがないのでフライパンで両面焼いております。綺麗に焼きめはつかないですが、充分美味しくいただけますよ。
■どっちが安いんだろう…
普通に買うのと作るのと…。手間暇という部分を考えれば間違いなく高くつくんですが、そういうの度外視しても自分で作ったものは美味しいですからね。それはいいんです。
ある程度何かを混ぜてもできるみたいですし、その他の料理も炊飯器は大活躍するようなので、色々と貧乏飯を試していきたい所存です。しかし飯が続くな。
↑当たり前なんですけどね、私が使ってる炊飯器はもうすっかり型落ちです。今は新しい世代ががんばってるようで。お米も美味しく、パンも美味しく。決して安くないので、個人的にはお米は鍋で炊くのがオススメですけどね!