貧乏観察日誌

世の中は貧乏に厳しいが、それでも足掻いて少しでも心でも生活でも何かしら豊かになろうと試行錯誤するブログ。

妥協だって納得のひとつ

まだマシじゃん。

保育園の開園が地元住民の声により已む無く断念。なんていうニュース。
昨今、保育園の空きが無い!なんて話題もありながら、こんな事も起きてる。

いや、気持ちは分かる。

いや、日中であればどうせ仕事に行ってますからね。なんの問題もありませんよ。
ただずーっと家にいると仮定した場合、外で遊んでるTIMEはウルサイだろうなぁ…と。
子どもたちの元気な声を「騒音」と一言で片付けてしまうのもどうかと思いますが、そう言う人の気持ちは決して分からなくはないわけで。
かと言って変なとこに作っても意味がないので難しいところです。

しかし乗り越える必要がある。人々を理不尽ながらも納得させなければいけません。
妥協も納得のひとつです。落としどころを見つけるのは非常に難しいですが、子どもたちが健やかに暮らして、それを育てる家庭が少しでも心身共に健康的でなければ日本の未来は安泰と言えないでしょう。

そこで、納得させるひとつの方法を考えてみました。
その名も「かわりに保育園作戦」。

方法はとても簡単。より騒音のヒドイものを最初に提示します。なんだろう、高速とかがいいかな。
例えば高速道路を建設します!地域の皆さんうるさくなります!土地も買い占めていきます!
なーんてのは、間違いなく大反対の嵐に見舞われること請け合いです。
そして反対の声がピークになった辺りでこう切り出せばいいのです。
「高速道路は諦めます。でもかわりに保育園作らせてください」
と。
高速道路より遥かに公共的意義を感じ易い保育園!車の騒音や排気ガスに比べれば子どもたちの元気な声と吐息や空調機器による二酸化炭素排出なんてたかが知れてます。
これなら地域住民も比べればマシか、と諦めてくれること間違いないはず。

…。

物を売る時には、最初に高い金額を提示して、そこから価格を下げると心のハードルが下がりやすいと言われるのを聞いたような聞かなかったような。
100円のコーラを1000円で、じゃないですけど、いきなり「よっしゃ1000円です!」では売れないですよね。
それと同じで、結果から逆算して如何に人の心を「それいい!」と思わせるか。
今回の保育園では「それいい!」よりも反対の声が多くて断念していますが、その方たちにとっては保育園ができたところでメリットは何もないわけですよね。
そして多分、どんなに考えてもメリットはないです。将来のためとか子どもたちのためとか色々人の心を動かすための言葉はありますが、最終的に可愛いのは自分ですから。

ならもう、より大きなデメリットを一度提示し、保育園なんかまだマシだと思わせる方が簡単じゃないですかと。
後々になって考えて「やっぱ最悪!」と思う頃にはもう出来上がってますから、大丈夫。

なーんて、他人事だからいくらでも言えてしまうのですけれどもね。
どんな物事であれ、当事者にならなきゃ理解できないことが沢山ある。どうか今回の件に限らず、物事のステークホルダー皆が幸せになりますように。

特に、私。

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